【2024年6月2日(日)】
こんにちは!平久小学校地域学校協働本部です。
好評企画の絵画を鑑賞しながら色々なお話を楽しむワークショップ「みるはなきっず」を親子で一緒に親しんでもらう『親子みるはなきっず』24年度第1回を開催しました!
はじめは軽いウォームアップからスタート。
ある絵を見て、お子様はその絵の好きなところを見つけて説明してもらい、保護者様にはその部分をオノマトペで表現していただきました。
我が子のここが好き!に寄り添う、絵の特定の箇所のオノマトペ表現、とてもユニークでした。
対話型鑑賞セッションでは、2作品を鑑賞。
皆さん注目するポイントが違って、最初からたくさんの発見が出てきました。
同じ人に注目しても眠っている、死んでいる、酔っ払っている、みんな違って見えてもそれぞれに納得でした。建物についてもその特徴や数によって鍛冶屋、街、教会など詳しく見て考えて、素晴らしい観察眼でした。
2枚目はメルヘンな雰囲気の水彩画では、◯◯に見える、が連鎖するとストーリーが生まれて、おとぎ話と現実の間を行ったり来たりするような不思議な世界観が広がりました。
みんな違って見えて面白いと思えたかもしれませんね。
最後に絵の題名を考えてみると、絵が身近に感じられたと思います。
本日は低学年クラスと中・高学年クラスの2部制。
中・高学年の対話型鑑賞セッションでは、絵の中で描かれているこどもたちが何を見ているのかとても気になって、描かれている物や表情、服装からいろいろな推察が出てきました。
描かれていないものにまで想像力がふくらみましたね。
描かれていないものにまで想像力がふくらみましたね。
最後は、こどもたちのそれぞれの気持ちをみんなでつぶやいてみました。
まるで授業中のひとコマのような本音が聞こえてきました。
みるはなきっずでは「話したくなったら話す」というルールがあるので、聞いているだけの参加も大丈夫♪
皆さん、自分のタイミングで嬉しそうに、少しドキドキしながら発表していたのが印象的でした。
「みるはなきっず」で経験できる対話型鑑賞は、初めてでも経験者でも、知らない人同士でも、フラットな関係性の中、それぞれの視点で観察力や思考力を高め、コミュニケーションを通じてそれらを共有することで、ひとりで絵を見るより何倍も多様な効果があると言われております。
絵の本当の題名や知識を後回しにして自分の目でよく見ると、こんなにも絵の解像度が上がるのです。
予測不能、正解のない世の中、と言われながらも、要領よく答えにたどり着くことが良しとされていますが、だからこそ、安易な正解探しで知識欲を満たすのではなく、分からなさ、すぐには答えの出ない状態にいながらも観察力を発揮して考える力に着目したいものです。
今年度も「みるはなきっず」はアートを入り口と、探求の窓をたくさん用意して皆さまの参加をお待ちしております。
平久小のこどもたちと大人の皆さまとも、豊かな時間が持てますことを楽しみにしております。
ファシリテーター:みゅうゆう
ファシリテーター:みゅうゆう
対話型鑑賞アートマインドコーチングアドバンスコーチ
みゅうゆう先生&りお先生
みゅうゆう先生&りお先生
【対話型鑑賞について】 NY近代美術館が開発したプログラムで、絵を見て自分が感じたままを話し、他人の意見を聴くことで観察力、思考力を深め、対話によって共感力、想像力、自己肯定感が高まる効果が期待できるというものです。 対話型鑑賞で得られる効果はハーバード大学によって実証されており、近年では大学から小学校、幼稚園、企業などが取り入れています。 |